中部地方

美しさとおいしさに文句なしの隠れ家的おしゃれな創作料理店(長野県伊那市)

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ガラスの扉を開け、照明が印象的なその空間に進むと、カウンターの中できびきびと調理する店主の姿がまず目に飛びこむ。

やや暗めの灯りを施したキッチンに対し、ほっこりとした温かみのある灯りに浮かびあがる客席が印象的な店内。異なるテイストの暖色系のチェアーや質感のいい什器類が並び、室内インテリアのこだわりに、まず心踊らされる。

通された大きめのテーブルからぽっかりと開いた吹き抜け天井を見上げると、光に映し出された年季の入った格好のいい天井の傍らに、シーリングファンが静かに回っていた。

こちらのお店『あらやしき』はお料理のおいしさと美しさに定評がある。

その美しさはすでのこのインテリアに現れていて、そしてそのおいしさは、初めのお通し、薄切りのやわらかい豚肉とポリポリの胡瓜、そして添えられた梅肉ペーストの融合によって語り始められていた。

ひんやりと引き締まった角のある刺身の美しいこと。

寄り添う薬味の鮮度が鮮魚のみなぎる活力を引き立てる姿が気持ちいい。

海のない長野県でこの生き生きとしたナマモノがいただけるとはとても嬉しいところ。

おそらくこちらで提供される料理のそのほとんどは、季節ごとに手に入る素材で生み出された店主オリジナルの創作料理だ。

ここで登場した、水っぽさと歯ごたえが売りのアスパラガスや筍といった旬の素材。

個人的にはとても好みの食材なんだが、自分で料理するとなると食材の特徴を活かしつつ、ちょうどよく味をつけることに難しさを想像し、つい遠ざけてしまう組み合わせ。

しかしここで塩昆布がもつ特技を活かすことで、瑞々しさや食感を残したまま異素材同士を上手にまとめ上げるという、塩昆布の食材力を見抜いている一品だ。密かに感動。そして印象に残った一品。

さて、この日はコースでお料理をお願いしていたため、たくさんの品々をご用意いただいていたのだが、やはりこのメインともなる『信州牛ランプのたたき』は絶品だった。

なかなか手に入りにくいと言われる信州育ち牛のランプ部分。

やわらかさと素材の旨味や上質さが最大限に引き出された調理の手間に加え、濃厚なゴマベースのソースと熟れた無花果、そして牛肉の上に乗せられたシャキシャキの刻み茗荷という想像を超える組み合わせに、得も言われぬ幸福感に包まれたということは言うまでもない。

この合わせ技、まさに天才の域。

ア・ラ・カルトでいくつか追加注文をし、この日は大満足の食事となった。

最後に登場、よく冷えたツルっとした張りのある稲庭うどん。締めの食事だがとても存在感のあるうどん。

品のある薬味と出汁と麺とのやさしい絡み合いが、大興奮の胃と食道をスーッとおちつかせてくれたのだった。

ところでこちら『あらやしき』ではお料理に合うおいしいお酒なども揃っている。四季を通じていただける旬の食材を生かした料理をさらにおいしく引き立ててくれるお酒を、スタッフの方に尋ね、試してみるのもまた楽しい。

さて、どうやらこちらのお店はどっしりとした古い造りの建物を心地よく改装しているようだ。

実はこうした造りの建物は、気候の変化によって寒暖の影響をもろに受けるため、道具を使って工夫することが重要になってくる。

特に冬の暖房にこうした薪ストーブを活用するのであれば、シーリングファンとの組み合わせで、暖房効率の向上、空調環境の最適化、そしてなによりお洒落で格好いい雰囲気づくりをしてくれる、といいことずくしとなる。

ハンターシーリングファンが136年もの時の流れの中で、人々の暮らしに大切な”空気の質づくり”を提唱し続けているのも、こうしたおいしい食事や楽しいひとときには”空気の快適さ”が重要な要素になってくるということを理解してきたからなのかもしれない。

誰にも気に留められない天井で静かに回り続けるシーリングファンに、そう教えてもらった気がした。

JR飯田線・伊那北駅より徒歩1分。楽しく会話を交わしながら、細かい気配りが行き届いたサービスでもてなしてくれるお店。そしてなによりシェフの一手間から生まれる、美しくおいしい料理をいただける『あらやしき』。

五感が満足する食事が好きな方に、とてもお勧めしたいお店です。

店舗情報
店舗名あらやしき
住所長野県伊那市山寺1934-12
電話番号0265-98-7312
営業時間17:30~23:00(月水木金土)
18:00~22:00(火)
定休日
HP
この記事を書いた人
Rica
心地いい空間にシーリングファンがあるとつい嬉しくなる。おいしいものとシーリングファンに出逢う旅の記録。
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